「有給が5日ある。1週間の語学留学は入るだろうか」。 この問いは、学校を1つ決めるまで答えが出ません。 入学できる曜日が、学校によって違うからです。
1週間のフィリピン留学を調べると、たいてい費用の相場が出てきます。 休暇を使って行くなら、通える日程を具体的にしておくと、休暇の申請と見積もりの相談を進めやすくなります。
そしてこの日程は、「1週間コース=7日休む」という単純な引き算になりません。 移動日、入寮できる日、授業のない祝日が、それぞれ別の理由で日数を動かします。 ここでは公式に条件を公開している2校の記載を突き合わせて、数え方だけを整理します。 この記事は特定の学校をすすめるものではありません。
「日曜入寮・土曜退寮」は、全部の学校の規則ではない
フィリピン留学の解説記事でよく見るのが、この形です。 ある留学エージェントのFAQには「フィリピン留学の入寮日は、毎週末の『日曜日』です」 「前日土曜日に入寮できる学校もありますが、別途『前泊費』がかかるケースが一般的です」と書かれています(2025年11月21日更新)。退寮は卒業週の土曜日、とも案内されています。
これは多くの学校に当てはまる説明なのだと思います。 ただし、学校の公式ページを開くと、書いてあることが違います。 公式に入学日を明記している2校を並べます。
| 項目 | 3D ACADEMY(セブ) | QQEnglish(セブ) |
|---|---|---|
| 入学日 | 毎週月曜日 | 「平日であればいつでも入学・卒業可能」(休校日など一部の指定不可日あり) |
| 最短の受講期間 | 1週間 | 「最短1日からご希望の日数だけ留学可能」 |
| チェックイン・チェックアウト | 公式ページに記載を見つけられず(未確認) | チェックインはレッスン開始日の前日または当日、チェックアウトは卒業日の当日または翌日から選択 |
| 1コマの長さ | 50分(休憩10分) | 50分 |
つまり、「何日休むか」は学校ごとに変わります。 毎週月曜入学の学校を選ぶなら、日曜のうちに現地へ入る前提で組むことになります。 平日入学できる学校なら、たとえば水曜出発・翌々週の火曜帰国のような組み方も、掲載上は成立します。 まだ学校を決めていない段階で「フィリピン留学は日曜出発」と決め打ちすると、選べたはずの日程を自分で消してしまいます。
なお、ここで確認したのは2校だけです。フィリピンには多くの語学学校があり、隔週入学の学校もあると案内されています。「学校によって違う」ことは確認できましたが、あなたが行ける学校がどうかは、この記事では分かりません。
移動日・授業日・祝日を並べて、休む日数を数える
数える対象を3つに分けます。
- 移動日。 出国する日と、帰国する日。到着が夜なら、その日は授業になりません。帰国便が朝発なら、その前日までが滞在です。
- 授業日。 「1週間コース」は、多くの場合、月曜から金曜までの5日を指します。QQEnglishの料金表も「1週(5日)」という書き方です。7日ではありません。
- 祝日と休校日。 フィリピンの祝日は日本と重なりません。授業日が減る場合があります。
ここから、いちばん素直な組み方はこうなります。土曜か日曜に出国して、月曜から金曜まで授業を受け、土曜に帰国する。 この場合、会社を休むのは月曜から金曜の5日で、往復の移動は週末に収まります。有給5日で足りる計算です。
ただし、これが成立するかどうかは、その日程の航空券が取れるかにかかっています。 便の時間帯、乗り継ぎ、片道の所要時間は、この記事では確認していません。 候補の週を決めたら、実際の便を見て、到着が何時になるかまで見てください。到着が深夜なら、前泊の必要が出てきます。
料金表が「どの日から数えた金額か」を確かめる
日程の話は、そのまま金額の話になります。 QQEnglishの料金表には「こちらの料金表はレッスン開始日チェックイン、レッスン終了日チェックアウトの金額です」という注記があります。
読み替えると、前日に着いて泊まる分は、その表の外側です。 同じ公式ページでは、学生寮を1日あたり13ドルから、食事を1日あたり10ドルからのオプションとして案内しています(いずれも利用日数分)。前泊が1泊増えるかどうかで、見積もりは動きます。
3D ACADEMYの料金表は週単位で、コースと部屋タイプの組み合わせで金額が決まります。 こちらは入学金15,000円が表に含まれない額として掲載されています。 どちらの学校も、料金表の金額に何が入っていて何が入っていないかは、表の外の注記に書かれています。 金額だけ見比べても揃いません。
祝日の授業と追加料金を確認する
短期ほど、この1日が重い。5日のうち1日が休みになれば、授業の2割が消えます。
QQEnglishは「フィリピンの祝日に授業がある場合の追加料金」として祝日開講手数料35ドルを掲載しています。 希望する祝日に開講するか、追加料金がいくらになるかを見積もりで確認します。 3D ACADEMYについては、入学日が祝日にあたる場合、オリエンテーションと入学テストが翌日の火曜に行われると案内されています(タビケン留学の学校ページに掲載の学校規定)。
フィリピンの祝日は年によって日付が動くものがあります。 候補の週が決まったら、その年の祝日を確認する。 これは休暇申請を出す前にやっておく価値があります。
ビザ延長費は、前後の滞在も含めて確認する
学校の料金案内には、滞在期間に応じた費用が載っています。次は2026年9月12日に再確認した学校側の掲載条件です。入国管理当局の要件を網羅した表ではありません。
| 項目 | 3D ACADEMY | QQEnglish |
|---|---|---|
| ビザ延長費 | 5週以上の滞在の場合 | 30日以内は無料、31日以降は期間別 |
| ACR-Iカード | 9週以上の滞在の場合 | 60日以上の滞在の場合 |
| SSP(特別就学許可証) | 12,040ペソ(滞在中1回・全員必須) | 10,440ペソ |
授業を受ける週数だけで、ビザ延長費を0円にはできません。 前泊・後泊や授業前後の旅行も含め、入国日から出国日までの滞在日数を学校に伝えます。QQEnglishは30日以内と31日以降でビザ代の区分を分けています。4週間の授業でも、前後の滞在を足した日程を確認する必要があります。SSPは両校が短期でも必要な費用として案内しています。 ただし、この記事はあなた個人の入国・就学の要件を判定していません。 国籍や滞在の目的によって必要な手続きは変わります。学校と公式の案内で確認してください。
なお、同じSSPでも学校の掲載額が1,600ペソ違います。学校が掲載している額を、政府が定めた手数料と同じものとして読まないほうがいい、という話は短期の学びに要る許可に書きました。
休暇を申請する前に、紙に書けること
ここまでの内容を、そのまま確認項目にします。金額が分からなくても、日程の骨格は先に決められます。
- 授業を受けたい週を1つ決める(まず候補でいい)
- その週にフィリピンの祝日・学校の休校日が入っていないか確認する
- 候補の学校の入学日ルール(毎週月曜か、平日いつでもか)を公式ページで確認する
- その日程で取れる航空券を見て、到着時刻を確認する
- 前泊・後泊が必要かを判断し、必要なら1泊いくらか確認する
- 料金表がどの日から数えた金額か(入寮日からか、授業開始日からか)を確認する
- 会社を休む必要がある平日の日数を数える
日程の候補が1つできたら、費用を同じ項目に揃えます。 総費用を確認するページに入力欄があります。相談先の比較と、相談前に持っていくメモは相談先を比較するページにあります。
この記事の出典
2026年9月12日更新:下記の3D ACADEMY料金ページとQQEnglish料金ページで、SSP・ビザ延長費・ACR-Iカードの掲載条件を再確認。授業の週数だけで延長費の要否を判断しない説明に修正しました。QQEnglishの祝日開講手数料35ドルも再確認しました。
- 3D ACADEMY・公式「実践英語(ESL)コース」(2026年9月8日確認):毎週月曜日入学、最短1週間、1授業50分、部屋タイプ別・週数別の料金表、入学金15,000円が表に含まれないことを確認
- 3D ACADEMY・公式「料金」(2026年9月8日確認):現地払い項目、ビザ延長費は5週以上・ACR-Iカードは9週以上、SSP 12,040ペソを確認
- QQEnglish・公式「レギュラーコースのプランと料金」(2026年9月8日確認):平日であればいつでも入学・卒業可能、最短1日から、チェックイン・チェックアウトの選択、「料金表はレッスン開始日チェックイン、レッスン終了日チェックアウトの金額」、学生寮13ドル〜/食事10ドル〜(利用日数分)、祝日開講手数料35ドル、SSP 10,440ペソ、ビザ代30日以内無料、ACR-Iカードは60日以上を確認
- タビケン留学・公式「3D Academy」学校ページ(2026年9月8日確認):入学日が祝日の場合、オリエンテーションと入学テストが翌日火曜に行われるという学校規定の掲載を確認
- セブ島留学センター・FAQ「フィリピン留学の入寮日、退寮日はいつか?」(2025年11月21日更新、2026年9月8日確認):入寮日は毎週末の日曜日、前日土曜の入寮には前泊費がかかるケースが一般的、退寮は卒業週の土曜日という案内を確認
例に挙げた2校は、コースの条件と料金表を公式に公開していたため採用しました。 授業の質・満足度・評判は確認しておらず、推奨ではありません。 空室や希望日程での受入れ可否も確認していません。 料金表の適用期間・次回改定日は、2校とも掲載を確認できませんでした。金額と条件は変わり得ます。
日程の数え方は編集上の整理であり、筆者のフィリピン短期留学体験として書いたものではありません。